Agility Design株式会社

事例紹介

北日本コンピューターサービス株式会社様

Agility Designのお客様事例紹介、今回はグループコーチングサービスをご利用頂いた北日本コンピューターサービス株式会社のSIソリューション部 部長 目黒 誠人さん、西日本営業部 部長 柴田 威さん、クラウドソリューション部 部長 石上 泰之さん、システム共創部 部長 五十嵐 直樹さん、Agility Designの中野で対談をしました。

北日本コンピューターサービス株式会社は、1969年に設立され、システム開発、システムコンサルティング、ネットワークの構築保守、システムサポートを中核事業としています。

「よりよいシステムの創造とサービスの販売を通じ人類と社会の生成発展に貢献する」を経営理念に、デジタル技術を用いて持続可能な社会を創造することを目指して、事業を営んでおられます。

SIソリューション部 部長目黒誠人さん
西日本営業部 部長柴田 威さん
クラウドソリューション部 部長石上 泰之さん
システム共創部 部長五十嵐 直樹さん
今回Agility Designにグループコーチングの支援を依頼した経緯は何でしたか。
五十嵐
私は中野さんからこういった効果的なコーチングの仕方がありますよと紹介を受けました。また社長など経営層は相談相手も限られるためコーチングを受けて自分自身をふりかえりながらやっていくという事例を見て、自分達にも学びがあるのではないかと思いました。同じポジションのメンバー4人で受けてみたいと思い、社長に提案してグループコーチングを行うことになりました。
目黒
五十嵐さんから案内をもらってAgility Designのホームページを見させてもらい、自分をふりかえるきっかけになると思いました。ちょうど立場も変わり、仕事のやり方も変えていかなければいけないと思っていたところでした。嫌だけどやってみるではなく、本当にやってみたいという感覚で今回は参加しました。
柴田
今回参加するメンバーを聞いて、これは面白そうだ、どんな話が聞けるのかなと思いました。また、仕事の分掌も変わり、今後どう進めていくのがよいか悩みもあったので、棚卸をして頭の中を整理できたらいいなという思いで、始めました。
石上
私は、ただ何か学習して知識を得るというのではなく、コーチングという所から色々学べそうだと感じました。最初のうちは、どういうところに繋がっていくのかぼんやりしている部分もありましたが、回を重ねるごとに実感してきて、こういうことだったのかと思いましたね。
グループコーチングを受けた感想や良かったことをお聞かせください。
五十嵐
今ここに参加しているメンバーは、皆他部門で拠点も異なるメンバーです(注:五十嵐さんと石上さんは秋田だが他部門、目黒さんは大宮、柴田さんは大阪)。普段の仕事であれば必要な時にしか会話をしませんが、週一回自分達の取り組みを共有することで、これまで見えていなかった他部門の動きを把握できました。お互いの考え方を共有するのは、普段の雑談とはまた違い、取り組み方など参考になるところが非常に多かったです。また、自分の支えや勇気付けにも繋がり、いい場だったと感じています。
柴田
グループコーチングを受けることで、自身の仕事等のタスクの棚卸がしやすくなりました。いつまでに何をするという仕事の粒度が細かく見られるようになりましたし、他のメンバーや中野さんから客観的な視点や広い視野でアドバイスをもらうことで、新たな発見に繋がって非常に良かったと思います。私の場合は、今期初めて新規事業を探索するポジションに就いて試行錯誤していました。その中で、中野さんから他社におけるアジャイルでの取り組み事例を教えてもらったり、セミナーに誘ってもらったり、おすすめの本を教えてもらったり、そういった部分は非常に有効に役立てられました。
目黒
私は今回グループコーチングを受けるまで、コーチングとは一対一でやるものだと思っていました。特に上司と部下のような関係性で、上から下にするものというイメージでいましたが、今回、同じレイヤーのメンバーで実施するというところから、新たな視点で物事を見ることができるようになったと思います。このメンバーとは一緒に仕事をしたことはあるものの、仕事や雑談以外で話をすることがあまりありませんでした。そのため、今回このコーチングをやる中で、メンバーがどういう考えで物事を進めていくのか、その進め方を他の人はどういう視点で見ているのかを知る良いきっかけになりました。
石上
毎週やった内容やふりかえりを共有して意見をもらい、次週の取り組みに対しても皆から意見をもらいながら進められたことで、自分自身が成長していけたと感じています。取り組みの内容を変えるなど、他メンバーからの報告内容や考えを自分の中で吸収して活かしていけたと強く感じました。他のメンバーがいろいろ苦労をしている話を聞きながら、自分自身も苦労がありましたので、共有して精神的に楽になったと感じました。あとは、このメンバーだったから良かったということも強く感じていて、他のメンバーだったらどうなるのか、逆に面白いだろうなとも感じましたね。
中野
私は、皆さんの横連携が活発に進んでいたという印象が強く残っています。皆さん、部署の責任者として判断する立場だと思いますが、そこが横つながりで話を聞いて相談でき、お互いを励まし合って、とてもよい場だと思いました。また、グループコーチングは上下関係もなく、雑談でもなく、また新たな場だという、今までにない良い場づくりができているというのは自分自身にとっても気付きでした。
グループコーチングを受けて、ご自身や周りの方にどんな変化がありましたか。
五十嵐
今ちょうど、面談を実施している時期で、部門の課長やその下のメンバーと会話をする機会が多くありました。グループコーチングの中で有益だと思ったのは、長期にわたってのゴールを明言し、目標を立てるところでした。言葉に出して言うことはモチベーションに大きく影響すると思っています。私のゴールはメンバーが心理的安全性高く仕事に取り組めるようにすることでしたが、面談の際もそういった言葉を少しでも言うようにしました。チーム間でうまくいっていないときは、そのリーダーである自分の部下がどうすれば状況を好転させて気持ちよく仕事ができるか考えたり、面談するときも「最近不安なことはない?」といった切り口で会話したり、自分の目的とする部分と紐付けながら会話ができました。自分の目的を常に意識するようになり、常に自分の中で目的を中心として物事を考えられるようになりました。
中野
目線が長期目標になってくると、一つ一つの判断がぶれなくなってきますよね。五十嵐さんは、グループコーチングを受け始めてから、ご自身でもコーチングの勉強を深めておられますね。
五十嵐
今も月の10%程度はメンバーのコーチングに充てています。1on1で、最近どう?という感じから始めて、目的は据えつつ次の目標をどこに持っていこうかとコーチングしていきます。中には若いメンバーなど自分の中に答えがない人もいますので、その場合はコーチングというよりティーチングに近い部分も出てきます。こういった考え方もあるよとか、わからなかったら先輩に相談しようね、など伝えながらやっています。
柴田
今回のコーチングにおいて、部門間でのコミュニケーションをとる事の良さを感じたので、私の方も、部門内だけでなく同じ拠点内の他部門のメンバーと会話を増やしました。部門を超えたコミュニケーションが増えて、拠点としての風通しが良くなってきているように感じます。部門として縦割りが増え、部門を超えた横連携が減ってきている印象がある中で、今回参加した部長3名はそういった部門の枠は取り払って、とにかく会話をしてコミュニケーションを深めていたので、そこからいろいろヒントをもらって活かしています。ちなみに私が担当している新規事業は、社内提案書に対して役員から承認をもらいましたので、一緒にやってくれるパートナーを探すフェーズに入りました。
目黒
変化という点では、自分と違う考えを持っている人を以前より受け入れられるようになりました。以前は、自分のやり方と違うことをしている人をあまり気にかけず、やり方が違うくらいに思っていました。今は、違いを見つけたときに、なぜこういうやり方をしているのかと考えるようになり、その人の良いところを常に見つけられるようになりました。自分とは違う良いところを取り込んで、自分のやり方を変えてみようと新しく気付かされる機会が増えたように思っています。今回のグループコーチングは営業のメンバーも他部門のメンバーもいたので、普段の仕事であれば全く気にしなかったような点をコーチングの中で気にしながらいろいろ話をしたことが、こうした変化につながっていると思います。
五十嵐
その人に興味を持たないと、なぜこういうやり方をしているのかという見方はできないと思うので、自分とやり方の違う人に興味を持つところが意識付けとして変わったのだと思います。
石上
私の場合は、「その取り組み良いですよね」「今後こういうふうにやっていきましょうか」などグループコーチングで皆の活動に対してポジティブな意見を述べていたのと同じような言葉を、業務上の会議の場でも発するようになりました。今までは「いいね」と思っても黙っていることが多かったのですが、あえて口に出すことによって本人のモチベーションが上がるのを感じました。いいねと皆で言えるような雰囲気を、自分が関わる会議の場でもつくっていきたいと意識して発言し行動しています。自分自身だけでなく他のメンバーもそういった点に気付いて、全体で変わっていくと良いですが、まずは自分から変えていこうと思っています。
中野
私もグループコーチングは良いと思い、自分自身ももう一年半以上続けています。グループコーチングで、自分の目標に対して毎週ふりかえる、長期的に物事を見ながら、短期的に具体的に落とすというバランスがちょうど良いと感じています。また、毎週だけでなく月毎、四半期毎にふりかえりながら大きく目標を見直していくところも気に入って、ずっと続けています。私も会社の将来を定期的に考えるきっかけをグループコーチングで作っています。
グループコーチングで学んだ長期的な視点を持つことなど、部門トップとして働く中で活かせていることはありますか。
石上
私は、新規事業の年間計画を最初に立てましたが、ゴールにどうたどり着くかが漠然としていました。行政からの情報や周りの環境がいろいろ変わっていく中で、最初に進め方を決めてしまうと、逆にそこに固執してしまうように感じました。グループコーチングの中では、毎週、毎月、臨機応変に最適な計画を立てると言われて、結果としてよかったなとは思いますね。
柴田
私も、新たなことをやっていく上でマイルストーンを作っていくこと、行き当たりばったりではなく、いつ何をやるかをきちんと意識して進められるようになって、以前と比べてだいぶ回り始めた印象があります。
中野
世の中の変化がこう激しいと、目標をしっかり持たないと、大事な時に行き当たりばったりになってしまいますよね。そういう場面においてゴールを意識する事は大事ですね。
五十嵐
グループコーチングは、目標の中でも長期や短期など視線をシェアしてフレキシブルに変えますが、自分の仕事の中でも視座や視点を変えることが頻繁にあります。今部下の課長層が9名いますが、地域によっても取り組みが大きく異なるので、私の関わり方も当然変わってきます。具体的には、指示型/コーチ型/支援型/委任型とメンバーのスキルや経験値によって育成アプローチを変えています。一方で、別のプロジェクトでは、新しい技術を常にインプットすることで組織を強化するため、技術側の立場で関わることもあり、そういったケースではAWSなどの資格を取ることもあります。自ら資格を取得するのは、トップが率先して技術を身に付けることで、部下が技術を身につけようと意欲を持たせたい、という意図もあります。関わる相手によって私に求められる役割も変わることを意識しながら、柔軟に、視点が凝り固まらないように注意しながら今も継続しています。
目黒
私は、月や週の単位でやり方を決めて取り組んで、ふりかえりをして次に繋げていくというサイクルが良く回るようになりました。今までは、忙しかったからできなかったと単純に終わらせていましたが、なぜできなかったのか、もっといいやり方はないか、と考えるようになりました。この考え方を自分の中だけではなく、部門の中でも活かせています。自部門の中でも部門目標の進捗を確認する場はありますが、目標は手をつけやすいものから着手する傾向があり、手を付けにくいところは全く進んでいないというケースがよくあります。そうならないように、ゴールをいきなり目指すのではなく、まず1ヶ月後にこうしておきたい、そのために細かく分けて、今週はこれやってみよう、という話の仕方をできるようになったと思います。
グループコーチングを受けて、プライベートの面ではどんな変化がありましたか。
目黒
最近変わったこととしては、ジャンルを問わず勉強をするようになりました。今までは時間のあるときに勉強していましたが、今は時間を作って勉強するようになりました。毎日一時間ぐらい歩いて会社に通勤していますが、雨の日や気分の乗らない日でも同じ時間に家を出て、近くの喫茶店で時間をあえて作って勉強するようにしています。雨の日に加えて、1週間に1日は勉強の時間を作るようにはなりました。朝の少しの時間ですが、結構、頭に入ってきます。
柴田
私は、周りの皆さんが新しいものに取り組もうとしている話を聞く中で、(石上さんのスマートハウスの話や五十嵐さんのコーヒーの話とか)、自分も何か新しい趣味や新しい分野に踏み出したいと思って、いろいろ雑誌を見るなど、アンテナを高くしようという意識は、変わったかもしれません。
五十嵐
コーヒーはまだはまっています。会社にも一式道具を持っているので、コーチングするときに最初の10分ぐらい雑談しながらコーヒーを入れ、コーチングをスタートします。日によっては三杯ぐらい飲むことになる日もありますが、最初の一杯目かのように一緒に飲んでいます。遅いと17時ぐらいからの面談もあるので夜眠れなくなることもありますが、喜んでもらえているので、いい趣味だったなと思っています。社員も昼休み終わる頃にコーヒーを飲もうと集まってくるので、みんなの分を入れてあげたりします。そうすると、あっという間に珈琲豆がなくなるので、夜な夜な豆を家で焙煎しています。笑
石上
私は、今週末から新規ビジネス発掘の塾に入ることにしました。皆の動きを見て、これはいい機会だし、今回の機会を逃したらまずいなと思いました。今は楽しみながら受けたいなと思っています。
グループコーチングを終えた今、得られた学びをどのように活かしたり、続けたりしていますか。
石上
私は毎週金曜日にふりかえりを続けています。実はこのGM(General Manager)メンバー全員、社長に月報を出しています。月1回の頻度で月報を作成するのではなく、今回のグループコーチングを良い機会に、毎週ふり返った内容をもとに月報にまとめる事で、より質の高い仕事ができるし、月報を書くのにも無駄な時間はかからないなと思って進めています。
目黒
今も1週間の終わりに今週をふりかえることを続けています。グループコーチングの中では年間目標や月間目標を立てていましたが、今も月間目標を決めて、週単位に落として続けています。「人生かけてのゴール」に「常に新しいチャレンジをしていく」と書きましたが、以前より勉強をするようになりました。
五十嵐
実際にグループコーチングやってみると、とてもよかったので、周りにももっと広げたらと社長からも言われ、他の部署にも広げていっています。他の人を推薦したいという人も沢山いましたので、メンバーを変えながら続けていくのかなと思っています。
中野
皆さんそれぞれ、公私にわたってグループコーチングから得た気付きや学びを今活かしておられますね。北日本コンピューターサービスさんの中でグループコーチングが広がって、部門間連携やより良いカルチャーの醸成、組織目標の着実な達成、そして組織の成長につながっていくことを願っております。皆さん、本日はありがとうございました。
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